メンブランの激安CDボックス総まくり(その2)
その1よりつづき
一回飛びましたが、今回もドイツ発の
激安CDボックスセットのご紹介を続けます。
その1はこちらです→id:putchees:20070304
どれも10枚組で1200円ほどです。
これらのCD、ショップの店頭で探すのは面倒ですが、
HMVやタワレコなどのウェブショップで検索すると
かんたんに見つかります。
安いときは1000円くらいで入手できるはずです。
ぼくはたいてい、HMVで買ってます。
よかったらいちど探してみてください。
ちなみにメンブランのサイトはこちらです→
http://www.membran.net/db_php_eng/index.php
北米以外のポピュラー音楽編(その2)
その1に続いて、北米以外の
ポピュラー音楽のボックスセットをご紹介します。
「トップランキングレゲエTop Ranking Reggae」
私的ランキング:★★☆☆☆
おすすめ度 :★★☆☆☆
いろんなミュージシャンのアルバムの寄せ集め。
メインになるのは、1993年のサマーフェスのライブ音源です。
ボブ・マーリーやサード・ワールドなど、
有名なミュージシャンのアルバムも入ってますから、
お得といえばいえないこともありません。
とりあえず、10枚も聴けば、
レゲエがどんな音楽かはなんとなくわかります。
ぼくはこんなにまとめてレゲエを聴いたのは初めてでした。
新鮮でしたが、さすがに飽きました。
なんともルーズな音楽ですね。
「パンクPunk」
私的ランキング:★★☆☆☆
おすすめ度 :★★☆☆☆
パンクは北米の音楽じゃないですよね?
じゃ、ここに入れておきます。
ぼくはわかりませんが、このボックスセット、
けっこう有名なパンクバンドの音源が入っているようです。
気になる方は、調べてみてください。
ライブ音源が中心のようです。
CD10枚をたてつづけに聴くと、
パンクという音楽が、なんとなくわかってきます。
お行儀の悪い音楽です。
要するに、悪ガキの音楽ですね。
曲自体は単純なので、
パワーだけでごり押しです。
つまらなくはありませんが、
ずっと聴いていると飽きます。
やみくもにパワーが欲しいというときには
いいかもしれません。
「ファドFADO」
私的ランキング:★★★☆☆
おすすめ度 :★★★☆☆
これはいいです。
おもにギターの伴奏で、
哀愁ただようメロディが歌い上げられます。
これ聴いていると、気分はもうリスボンです。
実に味わい深いBGMですよ。
この手のジャンルは、輸入盤のCDを買うにも
一枚一枚が高くて、なかなか手が出せません。
しかし、この激安CDボックスなら
いろんな歌手が入っていますから、
ハズレを引くリスクは低くなります。
ワールドミュージックに興味のある方には
ぜひおすすめしたいボックスセットです。
「ギリシャWorld Music Greece」
私的ランキング:★★★☆☆
おすすめ度 :★★☆☆☆
これもいいです。
ギリシャの伝統音楽を中心に、
インスト曲がたくさん入ってます。
10枚目は、ギリシャを代表する作曲家、
ミキス・テオドラキスMikis Theodorakisのインスト曲集ですが、
これはあんまり面白くありません。
それより、民族楽器で奏でられる、
エキゾチックな音楽にしびれます。
パーカッションや弦楽器のメロディやリズムは、
ほとんど中近東、とくにトルコのそれを思い起こさせます。
ギリシャは東西文明の出合う場所ですが、
14世紀以降はオスマン帝国に支配され、
イスラム・トルコ文化の影響が圧倒的に大きくなります。
そのため、伝統音楽はいまだに、
東洋的な気分を大いに湛えています。
ヨーロッパの中にあるアジアを感じるボックスセットです。
これもワールドミュージック好きは必聴でしょう。
「ブラジル音楽World Music Brazil」
私的ランキング:★★☆☆☆
おすすめ度 :★★☆☆☆
ボサノバからムード音楽っぽいものまで、
ブラジルのポピュラー音楽を寄せ集めたボックスセット。
アントニオ・ジョビンやジョアン・ジルベルトの
名曲のカバー(ボサノバ)から、
カエターノ・ヴェローゾやジャヴァンのカバー(MPB)まで、
いろいろ入ってます。
さらにブラジルのフォルクローレ
(アンデスに近いほうの音楽?)も収められています。
収められたミュージシャンはまったく知りませんでしたが、
意外に楽しめました。
音楽ファンにはあまりすすめませんが、
手軽にブラジルふうのBGMが欲しいという人には
いいかも知れません。
「ケルトの魂Celtic Souls」
私的ランキング:★★★★☆
おすすめ度 :★★★★☆
アイルランドの伝統音楽(トラッド)を
収めた10枚組。
ティンウィスル、イーリアンパイプ、
アコーディオン(コンサーティナ)といった、
伝統楽器の奏でるアイリッシュ音楽を堪能できます。
収録されたミュージシャンはマイナーですが、
内容は一級品。まさにアイリッシュ。
なにしろあの国には
すぐれたミュージシャンが山ほどいますから、
マイナーだろうとアマチュアだろうと関係ないわけです。
ジグやリールの陽気なリズムに合わせて、
思わず踊りたくなります。
アイルランドからの高い輸入盤を迷って買うくらいなら、
この安いボックスセットをひとつ買っとけばいいです。
アイルランドのトラッドのなんたるかが
あっという間にわかります。
ワールドミュージックのみならず、
音楽好きに超オススメのボックスセットです。
「ワイルド・ローバーWild Rover /The best of Irish Music」
私的ランキング:★☆☆☆☆
おすすめ度 :★☆☆☆☆
これもアイルランドの音楽集ですが、
こっちはフォークソング集といった感じ。
イージーリスニングですね
田舎のほうの、ファンシーな内装の
喫茶店でBGMとしてかかってそうな音楽です。
さすがのぼくも、これを10枚聴き通すのはしんどかったです。
音楽ファンにはおすすめしません。
ただ、Guinness Choirというコーラスが歌う
アイルランド(イングランドも含む?)の
フォークソングはわりとよかったです。
ジョン・レンボーンやペンタングルが取り上げている
伝承曲を、素直な形で聴くことができます。
ブリテン島とアイルランド島に伝わるメロディの
魅力に触れられます。
ちなみに、このボックスセットの10枚目は
音楽ではなくて漫談でした。
英語がわからないと、なんのこっちゃ。
買うときはお気をつけて。