アゼルバイジャンの伝統音楽を聴く

putchees2011-07-23


【今回のCD】

アゼルバイジャン共和国 - トラディショネル・ミュージック
(ロク=バタン・フォークロア・グループ)
AZERBAIJAN Lok-Batan Folklore Group: Traditional Music
(英国・ARC)

血の通った音楽


グルジアアルメニアアゼルバイジャン
コーカサスの伝統音楽はすばらしい。
コーカサスは、アラブとアジアと西洋とが交わる場所。
かの地の音楽も、それらが混じり合ったハイブリッド。


今回聴いたこのアルバムは、
アゼルバイジャンの音楽。
アラブともアジアとも西洋ともつかない、
不思議な魅力に溢れた伝統音楽の宝庫でした。


ARCレーベルから出ております。
ARCは、英国のワールドミュージック専門レーベルです。
ウェブサイトはこちら。
http://www.arcmusic.co.uk/


ARCレーベルは魅力的な音源ばかりなのでオススメです。
ぼくはNaxos Music Libraryで聴きました。
このアルバムのURLはこちら。
http://ml.naxos.jp/album/EUCD2318


このアルバムから聞こえてくるのは、
アコーディオン、ヴァイオリン(の仲間)、
パーカッション、そしてヴォーカルなどの音。


それらが実に生き生きと響く。
おそらく舞踏音楽でもあるのでしょう。
聴いていると、自然と体が動き出す。


ヴォーカルの絶妙なメリスマを聴いていると、
涙がこぼれそうになる。


その土地の養分を吸った、
真に生命力に溢れた音楽です。


こういうのがホンモノの芸能だと
ぼくは思うのです。


芸術家という個人が、
頭脳で生み出した音楽は、
しょせん作り物に過ぎないのではないでしょうか。


音楽とは何か、芸術とは何か。
感動とともに、ぼくらの考えに根本から反省を迫る
音源であります(大げさか)。


ぜひ多くの人に聴いていただきたいものです。


ただもちろん、こんなのを聴いていても、
女の子にはぜったいにもてません。
(ああ空しい)