台湾国家響のブルックナーを聴く
今回のCD
「ブルックナー:交響曲第9番(國家交響樂團/ヘルビッヒ)」
BRUCKNER, A.: Symphony No. 9 (Taiwan Philharmonic, Herbig)
(台湾 Taiwan Philharmonic, NSO NSO017)
台湾国家交響楽団 - Taiwan Philharmonic, NSO
ギュンター・ヘルビッヒ - Gunther Herbig (指揮者)
ナクソスミュージックライブラリー http://ml.naxos.jp/album/NSO017
アジアのオケを聴こうじゃないの
ナクソスミュージックライブラリーで面白いアルバムを見つけました。
台北のオーケストラのマーラー。
台湾にもたくさんオーケストラがある。
当然だよね。
でも、ぼくら日本人はいつも欧米のほうばかり向いているから、アジアのオーケストラには冷淡だ。
21世紀はアジアの世紀だと信じるのなら、アジアのほかの国がどんなクラシック音楽をやっているのか、知っておいたっていい。
で、このアルバム。
ギュンター・ヘルビッヒがブルックナーの9番をやってる。
台北には台湾国立響というのもあるんだけど、こっちは台湾国家交響楽団。
英語のサイトはこちら。
http://nso.ntch.edu.tw/index.php
3月29日には、メシアンの「キリストの昇天」をやるらしい。すごいね。
ヘルビッヒはここの桂冠指揮者らしい。
ぼくは彼の録音はハイドンの後期交響曲集しか聴いたことない。
で、このブルックナーがかなりいい。
ぼくはブルックナーは苦手なんだけど、9番はやっぱり特別な曲ですね。
台湾国家響は堂々たる演奏。
かっこいいなあ。
少し前にスクロヴァチェフスキがミネソタ響を振ったアルバムを聴いたんだけど、それよりいいと思った。
(それはこちら→ http://ml.naxos.jp/album/RR-81CD )
ヘルビッヒと台湾国家交響楽団はマーラーも吹き込んでて、それも聴いてみたんだけど、そっちは録音バランスがなんだかヘンで、ちょっと入り込めなかった。
でも、もっといろいろ聴いてみたい。
こんど台北に行ったら、コンサートを聴きに行こうかなって思った。
日本のオケだって、きっと日本以外の人はだれも聴きたがっていないよね。
それじゃダメなんだ。
アジアのオーケストラも、ヨーロッパのように国際的にならなくちゃ。
それにはまずアジアのクラシックファンが、別のアジアの国のオーケストラに興味を持たなくちゃ。
妙な義務感は必要ない。ただ楽しめばいいんです。先入観なしで、虚心坦懐に。
西洋コンプレックスの発露としてクラシックを聴くなんて恥ずかしい。
アジア人が演奏するクラシック音楽を、「これが自分たちの音楽です」と、堂々と世界に向かって発信していけばいいのです。
そんなことしてももてない?その現状を変えようじゃないの。