たまにはアラブ音楽を聴いてみる
今回のCD
「カタールの音楽 アラビア半島の音楽 (「イスラムの音楽」第4集)」
QATAR The Music of Islam, Vol. 4: Music of the Arabian Peninsula, Doha, Quatar
(合衆国・Celestial Harmonies 13143-2)
ナクソスミュージックライブラリー:http://ml.naxos.jp/album/13143-2
(ミュージシャン)
Haitham Hasan (tabalah)
Mohammed Saleh Abd Al-Saheb Lelo (oud)
ウードとパーカッションのみのグルーヴ
Naxos Music Libraryにはクラシック以外にもけっこういろんなジャンルの音楽が入ってます。
Celestial Harmoniesという合衆国のレーベルは、各国の民族音楽も結構収録してる。
で、たまたま聴いたこれがよかったです。
カタールの音楽だそうです。
ペルシャ湾岸の、アラブ民族の音楽ですね。
ウードとパーカッションだけのシンプルな編成なんですが、これがかっこいい。
驚くべきグルーヴですよ。
ウードは中東の弦楽器で、リュートやギター、琵琶と親戚ですね。
独特のくすんだ音色が美しいです。
アラブ音楽は、独自の精妙な体系を持っています。
それがどれほどユニークかつ豊かであるかは、現地でテレビでも見れば一目瞭然。
歌唱法も民族楽器アンサンブルも独自でびっくりするような高いレベル。
このアルバムでも、その一端を知ることができます。
録音も優秀で、とても聴きやすい。そしてなによりかっこいい、美しい。
ぼくらの知っている音楽(西洋と日本の)とはずいぶん違うけど、だからこそ聴いて面白い。
どういうわけだか、日本人はアラブ、ムスリムの国々とほとんど縁がありません。
そこの文化に興味を持つ人だってほとんどいません。残念なことです。
ぼくはさいきん、ヨルダン、モロッコと旅をして、ムスリムの国に強い関心を持つようになりました。
ごはんはおいしいし、人はとにかく優しい。
音楽は、その国の文化を知るいちばんの近道だと思います。
ぜひ、こういうものを聴いて、アラブの国や人に関心を持ってもらいたいと思います。そうすれば、世の中の見え方が、きっと変わってくるはずです。
もちろん、こういう音楽を聴いて女の子にもてようなんていうのは、不可能ですけどね。