クセナキスの打楽器曲がかっこいい!
今回のアルバム
クセナキス:プサッファ/ルボン/オコ(カルネイロ)
XENAKIS, I.: Psappha / Rebonds / Okho (Carneiro)
(フランス、Zig-Zag Territoires 040901)
(ナクソスミュージックライブラリー)
http://ml.naxos.jp/album/ZZT040901
予想よりずっといい!
ギリシャ生まれの作曲家クセナキスといえば、シュトックハウゼンとかノーノとか、リゲティとかと並ぶ、20世紀後半の前衛作曲家、ってことになってる。
これまでなんとなく敬遠してたけど、このアルバムは当たりだった。
パーカッション作品集。
メロディ楽器はひとつもなしで、打楽器だけ。
3曲入ってて、1曲目は3人で演奏するやつ。のこりはひとりだけの、つまり独奏だ。
ところが、どれも面白かったんだなぁ。ああびっくり。
轟音とか点描系の音だったら困るなと思ったんだけど、どれもちゃんとリズムがある。
基本的に速い。
で、その組み合わせの変化が面白い。
1曲目はジャンベの曲だから、アフリカ風。
2曲目と3曲目はパーカッション独奏なんだけど、どちらもちゃんとリズムがあって、しかも音色が豊富。いろんなパーカッションが次から次に出てくる。面白い。
リズムはキープしたまま。だから、ちょっとしたドラムソロ作品集のように聴ける。
堅苦しくなる必要はない。
たとえコンサートでも退屈しないで聴けるかも。
こんな現代音楽なら大歓迎です。
いやー、食わず嫌いはよくないね。
クセナキスのほかの曲はよく知らないけど(聴いたことあると思うけど印象にない)、これはとにかくおすすめできます。
ただ、こんな音楽を聴いてたら、一生女の子にはもてないよ!