エネスコの弦楽八重奏曲がかっこいい!
今回のアルバム
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲/エネスコ:弦楽八重奏曲(テツラフ/ファウスト/バティアシビリ/ヴァイトハース/ゴワーズ/ロバーツ/オリ・カム/フィエルセン)
MENDELSSOHN, Felix: String Octet / ENESCU, G.: String Octet (C. and T. Tetzlaff, Faust, Batiashvili, Weithaas, Gowers, R. Roberts, Ori Kam, Viersen)
(独、CAvi-music 8553163)
(ナクソスミュージックライブラリー)
http://ml.naxos.jp/album/CAvi8553163
熱血の名演!
メンデルスゾーンとエネスコの弦楽八重奏曲の入ったアルバムです。
オクテットってやつだ。
六重奏はたまにあるけど、八重奏はめずらしいよね。
指揮者はいない。
みんなで「せーの」で演奏する民主主義(?)の室内楽としては、ほぼ限界の規模なのかな?
これ以上大きくなると、指揮者が必要だよね。
この編成でいちばん有名なのは、まちがいなくメンデルスゾーンの曲でしょう。
このアルバムの演奏はライブで、すごくかっこいい。
熱気がすごい。
奏者もすごい。クリスティアン・テツラフ、イザベル・ファウスト、リサ・バティアシヴィリなど。
張り詰めていながら、のびのびと、熱く奏であげる。
観客からはブラヴォーの嵐。
ぼくもブラヴォーですよ。
ただ、実はもっとすごいのはエネスコのほう。
エネスコの弦楽八重奏曲については、いぜん書きました。
そのときは、あまりいい曲と思わなかったんですが、この演奏はすごい。
やっぱりクラシックは演奏次第と実感しました。
ほとんどめまいのしそうな迷宮的音楽を熱く、狂おしく奏でるのです。
すごいすごい。すごい名演だ!
エネスコの曲で感動したのは初めてですよ。
小弦楽オーケストラといってもいいこの不思議な編成で、これほど楽しめるとは!
これを聴かないのはもったいない!
マイナーな曲でも、いいものはいいのです。
ぜひぜひ、お試しいただきたいものです。
ただ、こんな曲を聴いてても、女の子にはもてませんよ!