アルゼンチンの哀しいギターを聴く
今回のアルバム
ユパンキ/セロ/ディアス:ギター作品集(マルティネス)
Guitar Recital: Martinez, Carlos - YUPANQUI, A. / CERRO, P. del / DIAZ, B. (Atahualpa Yupanqui: Obra completa para guitarra versiones Carlos Martinez)
(アルゼンチン・Acqua AQ182)
(ナクソスミュージックライブラリー)
http://ml.naxos.jp/album/AQ182
アタウアルパ・ユパンキ
どうもこういうブログをやってると、書いている内容をぜんぶ本気で取られるので困ります。
ブログを読んでいただいている方とじっさいにお会いしたとき「えっ、彼女がいるんですか!」と驚かれたことも一度や二度ではありません。
文章というのは一種の虚構なので、額面通りに取られると困るわけです。
プロフィールにも付け足しましたけど、それはそれ、これはこれでお願いします。
「モテる自慢」は疑われるのに、「モテない自慢」は疑われもしない!
…そらそうか。
ま、いま彼女がいないのはホントですけど。
それはともかく本題です。
アルゼンチンのすばらしいレーベル、アクアが出してる、ユパンキのギター作品集です。
アタワルパ・ユパンキ(1908-1992)はアルゼンチンの作曲家、ギタリスト、シンガーです。
ジャンルはフォルクローレっていうことになってるのかな。
でも、ボリビアのフォルクローレとはぜんぜんちがう。
彼のは、ギターの弾き語りです。
たぶんユパンキをご存じない方が大多数だと思うので、動画を貼ります。
ぼくが大好きな「El Arriero」です。牛追い、って意味かな。
この曲、昔ガトー・バルビエリも取り上げてた。
こっちも動画を貼ります。*1
なんとも哀切なメロディとギターです。
ユパンキの代表曲のひとつです。*2
で、今回のこのアルバム、ユパンキのギター曲全集ってことになってます。
ただ、ほかの作曲家の作品もたくさん入ってますね。
ポンセとかソルとか。
日本の「中国地方の子守歌」が入ってたりしてちょっと驚く。
ギターは、アルゼンチンの名手(らしい)カルロス・マルティネス。
ユパンキの曲を、現代のギターのクリアな音で味わい深く弾いてくれます。
CD三枚組。すごいボリュームです。
渋い、渋すぎるのかもしれないけど、ほんとうに心にしみます。
クラシックギター好きが聴いても楽しめると思いますね。
ちょっと地味すぎるかもしれないけど、ぜひいちどためしてみていただきたいものです。
ただ、こんなのを聴いてても、女の子にはぜったいにもてません。