ボストンのハードなジャズバンドを聴く
今回のアルバム
デッド・キャット・バウンス「ホーム・スピークス・トゥ・ザ・ワンダリング」
DEAD CAT BOUNCE: Home Speaks to the Wandering
(2004年、合衆国、INNOVA 593)
Matt Steckler(SAX)
Arie Werbrouck(bass)
Bill Carbone(drums)
Charlie Kohlhase(SAX)
Drew Sayers(SAX)
Jared Sims(SAX)
ナクソスミュージックライブラリー http://ml.naxos.jp/album/INNOVA593
ピアノレスでサックス4本
合衆国のレーベルINNOVAは現代音楽のほかに、なかなかいいジャズのアルバムをリリースしてる。
これもよかった。ボストンを拠点にするDead Cad Bounceってバンド。
6人なんだけど、サックスが4本。それにドラムスとベース。
ピアノレスでこの編成は珍しい。
つまりサックスカルテットにリズム隊がくっついてるってわけだ。
サウンドは、エリック・ドルフィーの「アイアン・マン」を思わせる感じ。
ほどほどのアレンジで、自由奔放なアドリブを聴かせてくれる。
ベースもビンビン響く。
アグレッシブで、現代的でカッコイイ。
ピアノレスでフロント(管楽器)が多いと、雑なサウンドになってしまいがち。
でも、このバンドはちゃんとアレンジしてあるから音楽として成立してる。
逆に言えば、ピアノがいるバンドなら、アレンジなんてしてなくたってなんとなく成立してしまうんですが。
ほどよいアレンジがいい感じ。アレンジしすぎるとジャズはつまらんので。
このアルバムは、いろんなバランスがとてもいい感じ。
こういうバンドはなかなかいないですよ。
もっとも、ぼくの好みで、わりとフリージャズ寄りだと思うので、その点はご注意を。
ぼくは好きだな。
もちろん、ということは、こんな音楽を聴いてたら、女の子にはもてないね。うん。