1970年代日本のジャズはこんなにすごかった。
日本のジャズは昔からすごかった
少し前に福居良の「Scenery」を聴いて以来、70年代の日本のジャズをYoutubeで探しては聴きまくっています。
このへんの音源を熱心にポストしている方がいて、ずいぶんお世話になりました。
そして、70年代の日本人ジャズの充実ぶりに驚倒しました。
正直、ここまですごいとは思っていませんでした。
ぼくがこれまで聴いていたのはごくごく一部だったのですね。
不明を恥じるのみです。
日本のジャズはこのころから、すでにユニークで洗練された独自のスタイルを築いていたのですね。
ほんとうにうれしくなりました。
少しでも多くの人に、そのすばらしさを伝えたいと思います。
まずはこれ。
今田勝「Green Caterpillar」(1975)
ピアニストのリーダーによるクールなジャズロックだね。
ギターがかっこいいと思ったら、若き渡辺香津美だった。
このバンドのノリはすばらしい。
つぎにこちら。
鈴木勲「オランウータン」(1975)
ジャズメッセンジャーズにも一時参加していたベーシスト鈴木勲のアルバム。
これもそうとういい。まさに70年代のジャズロック。
なんて洗練されたサウンドでしょう。
そしてこちら。
福村博「福村博クインテット」(1973)
福村博はトロンボーン奏者で、このアルバムは向井滋春との共作。
トロンボーン2本のクインテットという野心的な編成。
前のめりでバイタリティあふれるサウンドがたいへんすばらしい。
さいごにこれ。
峰厚介「ダグリ」(1973)
若きテナーサックス奏者峰厚介と若きピアニスト板橋文夫がエネルギーをほとばしらせる傑作!!
いやもうたまらない。
Youtubeのコメントを見たら、英語で「すばらしい!」ってたくさん書いてある。
要するに、みんな知らなかっただけなんだな。
昔はネットがなかったから、日本ジャズがいかにすばらしいか、外国にはほとんど伝わらなかったんでしょう。
それがようやく伝わるようになってきたのです。
いいことじゃないですか。
でも、まず日本人が、こういう過去の先人の音源を聴くべきでしょう。
日本人ジャズをバカにしないで聴いてみてください。
日本人にしかできないジャズのユニークなかたちが、はっきりと見えるはずです。
今回紹介した音源は、どれもすばらしいものです。
ただ、こんなの聴いてても、女の子にはたぶんもてないけどね。