2006-01-01から1年間の記事一覧

スティーブ・レイシー&ギル・エヴァンス珠玉のデュオを聴け!

ジャズといえば即興でしょ ジャズの魅力とは何でしょう? それはなんといっても即興演奏の面白さでしょう。 ジャズボーカルやビッグバンドがお好きな方は 別の魅力を挙げるかもしれませんが、 「これを取り去ったらジャズではなくなる」という 不可欠な要素…

山田耕筰の野心作「長唄交響曲 鶴亀」を聴け!!

ついにCD発売! 昨年、このレビューでご紹介した曲が、 CDになって発売されました。 全国のCD店で絶賛発売中です。 音楽ファンのみなさん、ぜひお聴きください。 今回はCD紹介です 【今回のCD】 「日本作曲家選輯:山田耕筰2」 (香港・ナクソス8.557971J)…

矢代秋雄のピアノ協奏曲を聴いてきた!

日本の名曲 今回は、クラシック(現代)音楽です。 日本人が作った、 名曲中の名曲をご紹介します。 女の子にはきっともてないけど、 とにかくスリリングなオーケストラ曲です。 興味の湧いた方は、ぜひ下までお読みください。 今回はコンサート報告です 【…

チャーリー・パーカーの危険なサックスの音を聴いてみよう(後編)

前編よりつづき モダンジャズの開祖・ チャーリー・パーカーの CDボックスセットをご紹介しています。 気になる方は、前編からお読みください →id:putchees:20061022 パーカーのスピード感 前編は、パーカーの音色について書いたところでした。 では、つぎに…

チャーリー・パーカーの危険なサックスの音を聴いてみよう(前編)

激安ボックスセット きょうはチャーリー・パーカーのCDをご紹介します。 ドイツのメンブラン社から出ている 10枚組1200円のボックスセットです。 や、安っ! 安いからと言ってバカにできない内容です。 彼の代表的な録音(たぶん)の中から セレクトされてい…

珠玉の小品。スカルラッティのハープシコード曲を聴こう!

バロック音楽をご紹介 きょうは18世紀の作曲家の作品をご紹介します。 ぼくが、クラシックらしいクラシックの曲を ご紹介するのは異例です。 もっとも、あまり有名な作曲家の作品ではありません。 地味ですが、心にしみる名曲です。 このサイトで取り上げる…

オーストラリア産の痛快なオーケストラ曲を聴け!

クラシックは退屈だ! クラシック音楽というのは、 どうも堅苦っしくていけません。 小中学校の音楽の時間に、 モーツァルトやらベートーヴェンやらを ムリヤリ聴かされたのが、 トラウマになっている人は多いのではないでしょうか。 お勉強で聞かされる音楽…

重低音で腰を抜かせ!伊福部昭の日本組曲を聴け!!

クラシックは欧米のもの? クラシックは退屈だと思う人、手を挙げて! クラシックは欧米のものだと思う人、手を挙げて! きょうは、いま手を挙げたあなたに 聴いてもらいたい曲をご紹介します。 巨匠死す 作曲家・伊福部昭(いふくべ・あきら)が 亡くなって…

世界史上最大のヒットソング「素敵なあなた」を聴け!(後編)

前編よりつづき 第二次世界大戦の直前に、 全世界で大ヒットしたポップソング 「素敵なあなた」について書いています。 興味のある方は前編からお読みください →id:putchees:20060807 イディッシュ語とは? さて、もうひとつ歴史の勉強をしておきましょう。 …

世界史上最大のヒットソング「素敵なあなた」を聴け!(前編)

ナチスドイツのヒット曲 1938年、ナチスNazis政権下のドイツで、 あるポップソングが爆発的に流行しました。 きっかけはラジオ放送でした。 その歌は南ドイツ語Bayerischで歌われていました。 哀愁のこもったマイナーキーで、覚えやすく、 誰もが口ずさみた…

天才・寺内タケシの「エリーゼのために」で腰を抜かせ!

夏だ!男だ!音楽だ! 前のレビューから 1か月以上も空いてしまいました。 お詫び申し上げます。 ようやく梅雨も明けて夏全開ですね。 そんな季節にふさわしい音楽をご紹介しましょう。 暑苦しくて男臭い、 もう、最っ高にもてない音楽です。 ぜひ一度お試し…

バルトークの弦楽四重奏曲に戦慄せよ!

超もてない超有名曲 きょうは、クラシックの 超有名曲をご紹介します。 超有名曲のくせに、 女の子にまったくもてない音楽です。 よかったら下までお読みください。 今回はCD紹介です 【今回のCD】 バルトーク:弦楽四重奏曲全集 Bartok: The 6 String Quart…

フリージャズは一日にして成らず。セシル・テイラーの遠い道のりを聴け!

ジャズはおしゃれな音楽!? ジャズは、静かでおしゃれで無難な音楽 だと思われているようですが、 ぼくにとってはおよそ信じがたいことです。 個人的な認識では、 ジャズほどやかましい音楽はないし、 ジャズほどファッションと結びつかない音楽はないし、 …

これぞ男の音楽!ヒンデミットの独奏ソナタ全集を聴け!!

20世紀のもてない巨匠 前回に引き続き、 ドイツのもてない巨匠・ヒンデミット Paul Hindemith(1895-1963)の 曲をご紹介します。 ヒンデミットこそ、 20世紀前半の音楽界でも指折りの 「女にもてない作曲家」なのです。 前回はオーケストラ曲でしたが、 今…

カミソリの切れ味・ヒンデミットのクールなオーケストラ曲を聴け!

もてない巨匠 今回も、もてないクラシック音楽をご紹介します。 20世紀前半の巨匠のひとりでありながら、 おそらくもっとも人気がなく、 女性から無視される作曲家のひとりです。 その名も、パウル・ヒンデミット Paul Hindemith(1895-1963) クラシック好き…

これぞ大人の味!エルガーの渋いヴァイオリン協奏曲を聴け!

英国でもっとも有名な作曲家!? イギリス最大の作曲家とは誰でしょうか? そりゃもちろん、 レノン=マッカートニー Lennon and McCartneyに決まってます。 が、クラシックの世界では、 エドワード・エルガーEdward Elgar(1857-1934) ということに決まって…

暑い夏は冷えたビールとバリトンサックスで決まりなのだ!!

ルーズでかっこいい低音ジャズ 今回は暑っ苦しいジャズをご紹介します。 低音がブリブリ、グルーヴがズンズンです。 マイナーなバリトンサックス奏者の リーダーアルバムです。 まったくもてない音楽ですが、 暑くなるこれからの季節にぴったりです。 いつも…

メシアンの超恐いピアノ曲を聴いてみろ!

最強の「もてないピアノ曲」! きょうはクラシックの 「もてないピアノ曲」をご紹介します。 少し前に紹介したショスタコーヴィチの 「24の前奏曲とフーガ」と双璧をなす、 20世紀最強の「もてないピアノ」の大作です。 メシアンという作曲家による、その名…

吉松隆の筝曲で、日本の伝統の深みに触れよう!

日本人なら筝や尺八を聴こう!? ぼくたちは西洋音楽に囲まれて日々過ごしています。 しかし、せっかく日本に生まれたのですから、 たまにはこの国の伝統楽器でも聴いてみましょう。 もしもあなたが音楽好きなら、 自分のふるさとに根ざした音楽を聴かないで死…

孤独なヴィオラ・ダ・ガンバ独奏曲を味わえ!

渋いクラシックBGMその3 クラシックの「もてないBGM」を ご紹介するシリーズ、その3です。 今回は古楽のCDです。 古楽early musicとは、 バロックより昔のヨーロッパ音楽です。 要するに古くさい音楽です。 たいへんマイナーなジャンルです。 しかも、今回…

ショスタコーヴィチの渋すぎるピアノ曲を聴け!

渋いクラシックのBGMその2 今回も、BGMになりそうな クラシック音楽のCDをご紹介します。 今回は、ショスタコーヴィチのピアノ独奏曲です。 今年は、ショスタコヴィッチ生誕100年だそうですが、 彼の音楽こそ、もてない音楽の代表格です。 「20世紀最大の女…

ぜいたくなBGMに南米のギター独奏曲をどうぞ!

渋いクラシックのBGM 今回から3回ほど、BGMとして楽しめる クラシックのCDをご紹介します。 もちろん、女の子にもてるような音楽ではありません。 男ひとりの夜にふさわしいような音楽です。 じんわりと心に沁みる、もてないBGMをどうぞ。 今回はCD紹介です…

超肉体派!名古屋で森山威男&板橋文夫のライブを聴く!

名古屋でジャズ 今回は東京から足を伸ばして、 名古屋までジャズを聴きに 行ってきました。 新幹線で360キロメートル移動してでも 聴きたいライブだったのです。 いったい、どんなステージだったのでしょうか? 気になる方は、下までお読みください。 今回は…

恒例・四月馬鹿に新宿ピットインで渋さ知らズを聴く!

日本一のジャズグループ 旧聞になりますが、4月1日に 新宿のジャズクラブ・ピットインで 渋さ知らズのステージを見てきました。 渋さ知らズについては、本レビューで 過去に何度も取り上げています→ その1id:putchees:20041220 その2id:putchees:2004122…

オーネット・コールマン日本公演に酔いしれる!(後編)

前編よりつづき 3月末に行われた、 オーネット・コールマンOrnette Coleman 来日公演の模様をレポートしています。 もてないジャズの筆頭ですが、 男らしい音楽がお好きな方は必聴のミュージシャンです。 興味のある方は、ぜひ前編からお読みください →id:p…

オーネット・コールマン日本公演に酔いしれる!(前編)

ジャズライブのご報告 古い話ですが、 3月末に行なわれたコンサートの レポートを書きます。 ジャズのライブ報告です。 大物外国人ミュージシャンの来日ステージです。 なかなか面白いコンサートだったので、 よかったら下までお読みください。 今回はコン…

これぞ珍曲・英国製チューバ協奏曲にしびれる!

ヘンテコクラシック音楽の名盤誕生! クラシック界の冒険野郎・ ナクソスレーベルの新譜を 買ってきました。 20世紀のイギリスで生まれた、 4つのチューバ協奏曲を収めたCDです。 チューバ協奏曲だって? そんなの、この世にあるの? そんなの、誰が作った…

幻の作曲家・大澤壽人の傑作を聴く!

忘れられた大作曲家 大澤壽人(おおざわ・ひさと1907-1949) という作曲家のオーケストラ曲が 聴けるコンサートに出かけてきました。 (大澤壽人) 戦前の欧州で活躍し、 東洋人としては異例なほどの賞賛を受けた 作曲家でした。 ところが、 日本ではまったく…

「映画秘宝」伊福部昭追悼記事

今回はレビューではありません 今回は、宣伝です。 3月20日発売の「映画秘宝」誌(洋泉社刊)に、 ぼくの書いた短文が掲載されています。 伊福部昭追悼記事の中の一部です。 ぼくごときに書く資格があるとも思えませんが、 よかったら読んでみてください。 …

徳川の末裔・松平頼則のピアノ協奏曲に酔う!

珍しい日本人オーケストラ曲の演奏会! きょうは東京フィルハーモニー交響楽団の 演奏会に出かけてきました。 日本人作曲家の珍しい曲が たくさん聴けるプログラムだからです。 ところが、いささか中途半端なコンサートでした。 とても楽しみにしていたので…