ブリテンの弦楽四重奏曲を聴く

putchees2004-12-09


無骨でゴリゴリの室内楽なのだ


寒い夜のBGMにはクラシックの室内楽がよく合う!
ということで、最近いろんな作曲家の弦楽四重奏を聴いています。


弦楽四重奏(String Quartet)というのは、
ヴァイオリンふたつとヴィオラとチェロで演奏する曲のことで、
小学館の百科事典によると、


「さまざまな室内楽編成のなかでももっとも調和のとれた響きと豊かな表現力を備えて」


いるそうです。


ぼくはクラシックのことはよくわからないのですが、
たしかにこの編成はたいへんここちよいです。
ストイックなところが日本人好みの編成だったりして。


でもって、いまいちばん気に入って聴いているのが
ベンジャミン・ブリテンBenjamin Brittenの
弦楽四重奏曲集vol.1」です。


ちなみにCDはナクソスNaxos 8.553883、
演奏はマッジー弦楽四重奏団Maggini String Quartetです。


この曲、無骨で明瞭で稠密で、
(頭の悪い言い方ですが)実にイギリス的な音楽です。


とくにこのCDに収められた「弦楽四重奏曲第一番」の第四楽章などは、
あまりの美しさに鳥肌が立ちます。


ラテン的な陽気さとか、フランス的な繊細さには欠けていますが、
北方の男性的な美のよさに気付かされる一枚。


英国好きの方におすすめ!


(そういえば、冬にはイギリスの音楽がよく合うんですよね。
ブリティッシュトラッドとか、フォークロックとか)


ちなみにブリテンは1913年生まれの作曲家。
伊福部昭とほぼ同世代(1歳違い)なんですねぇ。
ブリテンのほうがもっと年上かと思った。


ついでにブリテンの敬愛したショスタコーヴィチ1906年生まれ。


さらについでに、こんな無骨な音楽を聴いても、女の子にはぜったいにもてません。

(この文章は、以下のURLに2003年12月20日に掲載したものです)
http://putchees.m78.com/oldnews.html