孤高のピアニスト・板橋文夫のドトーのライブを聴く!

putchees2004-12-14


今回はコンサート/ライブ報告です。

板橋文夫 2DAYS TRIO+4

2004年12月11日
東京・新宿PIT INN

メンバー

板橋文夫(ピアノP)立花泰彦(ベースB)芳垣安洋(ドラムスDs)
片山広明( テナーサックスTs)奥野義典(アルトサックスAs)
田村夏樹(トランペットTp)吉田隆一(バリトンサックスBs)
太田恵資(ヴァイオリンVn)

爆音ピアニストの最強のパフォーマンス!


新宿PITINNで、ジャズピアニスト板橋文夫のライブを聴いてきました
(12月11日、板橋文夫2DAYS初日)。


リズム隊にヴァイオリン、ホーン隊4人という大所帯でした
(ドラムは芳垣安洋、テナーサックスは片山広明、ヴァイオリンは太田恵資です)。


もちろん、芳垣安洋の変幻自在のドラムや
片山広明のシビれるテナーは聴きものでしたが、
なんといっても板橋文夫の強靱なピアノが最高でした。


あんなに力一杯叩いて指は大丈夫なのか?


ピアノは壊れないのか?


そしてなによりピアニスト自身がぶっ倒れるんじゃないのか?


そんな聴衆の不安はどこ吹く風、
彼のピアノはどこまでも力強く突進するのです。


最高です。

アヴァンギャルドだが叙情派なのだ!


ときにアヴァンギャルドに響きますが、
板橋文夫の音楽は、どこまでも肉体的でエモーショナルです。


大友良英あたりの頭でっかちの音楽とはまるで違います。
「聴く快感」を、ひたすら追求した音楽なのです。


お行儀のよさとか、こむずかしい理屈とか、くそくらえなのです。


ひさびさに、ジャズを聴く幸福を心の底から味わったステージでした。

最初に行くジャズのライブはこれにしなさい!


もしも、ジャズに興味があって、ライブに行ってみたいけど、
どんなものを聴いたらいいかわからないという人がいたら、
ぜひ彼のピアノを聞きに行ってください。


気取って「青山BLUE NOTE」とか行っちゃダメです。


もしもあなたが、女の子にもてたいとかじゃなくて、
音楽それ自体に関心があるのなら、板橋文夫を聴くべきなのです。


断言します。




ただし、彼のピアノを聴いていても、女の子にはぜったいにもてません。
それもまた断言します。


(この文章は、以下のURLに、2004年12月13日に掲載されたものです)
http://putchees.m78.com/newsanddiary.html