ハイドンの交響曲全集をイッキ聴き!
全部で107曲40時間!
昨年の話ですが、
ハイドンHaydnの交響曲全集を購入しました。
(蘭・ブリリアントクラシックBRL99925)
全107曲で、CDなんと37枚。
合計40時間あまりの音楽です。
これが少しも退屈でなかったので
驚いてしまいました。
ハイドンをまとめて聴くのは初めてだったのですが、
明るくて、軽快で、気品があって、面白い音楽でした。
しかも、後で作られた曲になるほど、
深みが増してくるところがいっそう面白い。
このへんは、同時代のモーツァルトの交響曲に
通じるところがあります。
演奏は、アダム・フィッシャーFischer指揮の
オーストリア=ハンガリー・ハイドンオーケストラAHHO。
すべてを録音するのに14年かけたそうです。
(その間に指揮者はハゲてしまった!)
モダン楽器を使ったキビキビとした演奏で、
実に面白いサウンドです。
聴いていて感じたのですが、
これらの曲は、大げさでないところがいいのです。
ハイドンは、自分が言いたいこと(表現したい音楽)しか
書いてません。
言いたいことを言い終えたら、そこで音楽が終わるのです。
言いたいことはとっくに言い終わったのに、だらだらと
ひとり言や同語反復を続けるような音楽がありますが、
それとは大違いです。
飾らない。たかぶらない。
たいへんいさぎよい。
なるほど、これが古典(クラシック)というものかという気がします。
ぜいたくな娯楽です。
このボックスセット、ぼくは8000円ほどで手に入れました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/299478
いまはちょっと値上がりしたようです。
ただ音楽好きなら、聴いて損はありません。
もっとも、こんなマニアックなの聴いてても、
たぶん女の子にはもてないね。