ニーノ・ロータ「ピアノ作品集」

putchees2009-09-08


今回のCD


ニーノ・ロータNino Rota「ピアノ作品集Piano Music」
演奏:ミケランジェロカルボナーラCarbonara
(蘭・ブリリアントクラシックBRL9097)


私的ランキング:★★★☆☆
もてない度:★★☆☆☆

映画音楽の巨匠


ブリリアントクラシックは、たまに渋い新譜を出す。


最近出たのがこれ。
映画音楽の巨匠、ニーノ・ロータ(1911-79)のピアノ作品集。


映画音楽のテーマのように甘い甘いメロディかと思えば、
そうではなく、古典的な、均整の取れた曲ばかり。


さすが、アカデミックな作曲法に通じた人。


ドビュッシーラヴェルレスピーギやマルトゥッチなど、
フランスやイタリア近代の作曲家を思い出す感じ。


「15の前奏曲」なんて、なかなかよかったよ。


もちろん、映画音楽からの編曲も入ってる。


フェリーニのカサノヴァによる組曲


ぼくはこれがいちばんよかったなぁ。


メランコリックでロマンチック。
やっぱり映画音楽の人という気がする。


演奏しているのは、ミケランジェロカルボナーラという、
イタリアのピアニスト。


以前、ブリリアントクラシックから
ラヴェルのピアノ作品集を出した人だ。


この調子で、近代の渋い作品を、
どんどん録音していただきたい。


このCDは、ライナーも充実していてすばらしい。


いちど聴いて損はないかな。