ニーノ・ロータ「ピアノ作品集」
今回のCD
ニーノ・ロータNino Rota「ピアノ作品集Piano Music」
演奏:ミケランジェロ・カルボナーラCarbonara
(蘭・ブリリアントクラシックBRL9097)
私的ランキング:★★★☆☆
もてない度:★★☆☆☆
映画音楽の巨匠
ブリリアントクラシックは、たまに渋い新譜を出す。
最近出たのがこれ。
映画音楽の巨匠、ニーノ・ロータ(1911-79)のピアノ作品集。
映画音楽のテーマのように甘い甘いメロディかと思えば、
そうではなく、古典的な、均整の取れた曲ばかり。
さすが、アカデミックな作曲法に通じた人。
ドビュッシーやラヴェル、レスピーギやマルトゥッチなど、
フランスやイタリア近代の作曲家を思い出す感じ。
「15の前奏曲」なんて、なかなかよかったよ。
もちろん、映画音楽からの編曲も入ってる。
ぼくはこれがいちばんよかったなぁ。
メランコリックでロマンチック。
やっぱり映画音楽の人という気がする。
演奏しているのは、ミケランジェロ・カルボナーラという、
イタリアのピアニスト。
以前、ブリリアントクラシックから
ラヴェルのピアノ作品集を出した人だ。
この調子で、近代の渋い作品を、
どんどん録音していただきたい。
このCDは、ライナーも充実していてすばらしい。
いちど聴いて損はないかな。