これぞプロコフィエフ!ウェラー指揮の交響曲全集を聴く
今回のCD
プロコフィエフProkofiev「交響曲全集」(4CD)
(蘭、Brilliant Classics BRL9006)
演奏:ワルター・ウェラーWeller指揮
ロンドンフィルハーモニー
(録音:1974-78年)
私的ランキング:★★★★☆
もてない度:★★★★★
金属製(?)の交響曲
廉価盤の新帝王、ブリリアントクラシックがまた、
いい仕事をしてくれた。
DECCAが70年代に録音した、プロコフィエフの交響曲全集。
指揮はウィーン生まれのヴァイオリン奏者/指揮者のウェラーだ。
これ、マイナーな全集らしいけど、
聴いてビックリ。
これこれ。
これこそプロコフィエフの音。
この輝かしい音はどうよ!
まるで真鍮製の、ぴかぴかに磨き上げられた機械のようだ。
かっちょいい。
英国のオーケストラって、どこの国にも染まらない
ニュートラルな響きがするなって、ぼくは思ってるんだけど、
プロコフィエフには、それがぴったりはまる。
ひたすらクールに、ぐいぐい前進する。
うーん、しびれるぜ。
作曲家自身が「鋼鉄の交響曲」と呼んだ2番なんて、
ぼくがこれまで聴いた中で最高の演奏。
3番もいいね。こんなにカッコいいと思ったのは初めて。
いわゆるクラシック好きにはすすめないけど、
カッコイイ音楽好きなら、これを聴かずに済ませられようか!
これぞもてない音楽。
男ならプロコフィエフを聴け!
こんなの聴いててももてないけどね。