あっさり味のブラームス

putchees2011-07-25


【今回のCD】


ブラームス交響曲全集
BRAHMS, J.: Symphonies


シュトゥットガルト放送交響楽団 - Stuttgart Radio Symphony Orchestra
ロジャー・ノリントン - Roger Norrington (指揮者)
(ドイツ、Hanssler Swr Music)


http://www.hmv.co.jp/product/detail/3971270
http://ml.naxos.jp/album/CD93.267

こんなブラームスもありか


最近ブラームスづいているので、
ノリントンブラームス全集を聴いてみた。


一番の始まりでずっこけた。


速い。
あっさり。
軽い。


ブラームスの一番は、
すき焼きのような重い音楽だと思ってた。


ところがこれはまるでそうめんだ。


軽い軽い。


軽快なテンポも、軽さの理由のひとつ。


もっと重要なのは、弦だろう。
ビブラートしない。
例のピリオド奏法ってやつか。


うーん、こんなブラームスは初めてだ。


あっさり風味のまま、最後までいってしまう。


一番は物足りなかった。


三番も、ややものたりない。


でも、二番と四番は、それなりに楽しめましたよ。


まあ、こういうあっさり風味もたまにはいいか。


冷や麦かそうめんのような、
あるいは風呂上がりに縁側でうちわでもあおいでいるような、
そんなさっぱりしたブラームス


暑い夏には、
こんな演奏もいいかも。


でも、ぼくは口直しに、ヴァント&ミュンヘンフィルの
こってり風味の一番を聴いたのでした。


まあしかし、ブラームス交響曲って、
もてない音楽だよね。