あっさり味のブラームス
【今回のCD】
ブラームス:交響曲全集
BRAHMS, J.: Symphonies
シュトゥットガルト放送交響楽団 - Stuttgart Radio Symphony Orchestra
ロジャー・ノリントン - Roger Norrington (指揮者)
(ドイツ、Hanssler Swr Music)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3971270
http://ml.naxos.jp/album/CD93.267
こんなブラームスもありか
最近ブラームスづいているので、
ノリントンのブラームス全集を聴いてみた。
一番の始まりでずっこけた。
速い。
あっさり。
軽い。
ブラームスの一番は、
すき焼きのような重い音楽だと思ってた。
ところがこれはまるでそうめんだ。
軽い軽い。
軽快なテンポも、軽さの理由のひとつ。
もっと重要なのは、弦だろう。
ビブラートしない。
例のピリオド奏法ってやつか。
うーん、こんなブラームスは初めてだ。
あっさり風味のまま、最後までいってしまう。
一番は物足りなかった。
三番も、ややものたりない。
でも、二番と四番は、それなりに楽しめましたよ。
まあ、こういうあっさり風味もたまにはいいか。
冷や麦かそうめんのような、
あるいは風呂上がりに縁側でうちわでもあおいでいるような、
そんなさっぱりしたブラームス。
暑い夏には、
こんな演奏もいいかも。
でも、ぼくは口直しに、ヴァント&ミュンヘンフィルの
こってり風味の一番を聴いたのでした。