ファゴットのジャズふう現代音楽を聴く

putchees2011-08-18


今回のCD


マティアス・クロンシュタイナーMatthias Kronsteiner
「Modified Music for Bassoon」
(Composers Concordance Records)


(NMLのURL: http://ml.naxos.jp/album/COMCON005

ファゴットって面白い


ファゴットバスーン)って結構好きなんです。


とぼけたような音色。


やたら広い音域で、
メロディからベースラインまで自在にかなでてしまう。


目立つ楽器ではないけど、
どうも気になる存在。


だから、ファゴット協奏曲があると、
とりあえず聴いてみたりする。


で、このアルバム。


マティアス・クロンシュタイナーっていう
オーストリアバスーン奏者。


ごく少人数による(独奏を含む)室内楽を収録。


これが面白い。


クラシックぽいのは、
最初のヴィラ・ロボス(ブラジル風バッハ6番)だけで、
あとは現代音楽。


こむずかしい前衛ではなくて、
ちゃんとリズムとメロディがある。


現代音楽というより、
むしろジャズに近い。


トラック4の「New Waves」(Christoph Cech作)なんて、
まるでアンソニー・ブラクストンの即興演奏のように聞こえる。


トラック5(ベースとのデュオ)なんて
もろにジャズ。


トラック9は、電子楽器とのデュオまで入ってる。
音色が非常に多彩で、とても楽しい。


即興もやってるのかな?よくわからないけど、
ジャズ好きな方にもおすすめできるアルバム。


もちろん、正統的なクラシックしか聴かないという頭の固い人には
おすすめしない。


ファゴット/バスーンという楽器の面白さを
純粋に楽しみたいという人にはかなりオススメ。


ただもちろん、こんな音楽を聴いていても、
女の子にはぜったいにもてないよ