カンブルランの「運命」にたまげる。
今回のCD
「ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第6番「田園」」
(南西ドイツ放送響/カンブルラン)
BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 5 and 6, "Pastoral" (Cambreling)
(Glor Classics:GC11461)
最高の、理想の「運命」
フランス人指揮者、シルヴァン・カンブルランは、
ただいま読響の常任指揮者です。
生では、まだ聴いたことがないんだ。
でも、このCDを聴いて俄然、
聴かなくちゃ!という気になりました。
ドイツSWRと吹き込んだベートーヴェン。
「運命」と「田園」。
ベートーヴェンのシンフォニーの中では、
個人的にあまり聴きたいと思わない2曲。
だって有名すぎるんだもん。
でも、これはすごい。
こんなに興奮する「運命」は初めてです。
例の「ンジャジャジャジャーン」からスピード感がちがう。
音の立ち上がりが速い。
弦も管もすばらしいけど、ティンパニがすごい。
なんと適切で勢いよく鳴るんだろう。
驚くべき高揚感。
なんと決然とした音楽。
これぞベートーヴェン。
終楽章のアレグロではもうイッちゃいそうになる。
あーすごい、ほんとすごい。
いや、これは理想の5番ですよ。
(精神的な深みが、とかどうこう言いたい人は不満かもしれないけど)
落ち込んでいても、
これがあれば元気出るでしょう。
6番もすごい。
例の嵐の場面では、おしっこちびりそうになるよ。
いやー、まいった。
SWRがすごいんだろうけど、
指揮者の力量もすごいでしょう、きっと。
ぜひ、このコンビでベートーヴェンのシンフォニーを
全集にしていただきたい。
ぼくはNMLで聴きました。
http://ml.naxos.jp/album/GC11461
「エロイカ」も、もちろんよかったです。
でも、まだ1番&7番が入ってない!早くNMLに入れてください!
カンブルランは4月に東京に来るみたいだから、
こんどこそ聴かないと。
みなさんも元気出したいときは、これからはカンブルラン&SWRの
ベートーヴェンで決まりでしょう。
でも、まあ、こんな暑苦しい音楽を聴いていても、
女の子にもてるかどうかはわからないですよ。