オペラ100枚組ボックスセットを聴く
今回のCD
「Les 50 Plus Grands Operas Du Monde」
(DECCA/RTL:4800094)
聴くだけでたいへん
最近、クラシック界は廉価ボックスセットが花盛り。
ついにこんなのを買っちゃった。
「世界のオペラ50」。
なんとCD100枚組。
聴くだけで一苦労。
もうお腹いっぱい。
お値段は、なんと1万4千円。
中身はしっかりしてて、DGやDECCAレーベルの
過去の録音から、各国の有名オペラ50を集めて、
年代順に収録してある。
しかもぜんぶステレオ録音。
ぼくはクラシックの声楽が苦手で、
ましてやオペラなんて興味がないんだけど、
オペラというジャンルを避けていては、
「クラシック好き」と自称できない気がして、
とりあえず有名オペラくらいは一通り聴いとこうと思っていたから、
このボックスセットの登場はうれしいところ。
もちろん、台本とにらめっこしながら
真面目に聴くなんてできないから、
ながら聴きだったけど、それなりに楽しめたよ。
最古のオペラと言われる「オルフェオ」から、
20世紀オペラの傑作「ヴォツェック」まで入ってる。
ついでだから、収録されている曲と演奏者のリストを
日本語で書いておくよ。
(どこにもなかったから、自分で作っちゃった)
【曲目リスト】
●CD1-2:モンテヴェルディ「オルフェオ」ユルゲン・ユルゲンス指揮/カメラータ・アカデミカ・ハンブルグ(1973)
●CD3:パーセル「ディドとエネアス」マッケラス指揮/北ドイツ放送室内管弦楽団/モンテヴェルディ合唱団(1967)
●CD4-5:ラモー「イポリトとアリシ」アンソニー・ルイス指揮/イングランド室内管弦楽団/聖アンソニーシンガーズ(1965)
●CD6-8:ヘンデル「アリオダンテ」レイモンド・レパード指揮/ロンドン・ヴォイセズ/イングランド室内管弦楽団(1978)
●CD9-10:グルック「オルフェオとエウリディーチェ」カール・リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管&合唱団(1967)
●CD11-12:モーツァルト「後宮からの逃走」ヨッフム指揮/バイエルン国立管弦楽団(1965)
●CD13-15:モーツァルト「フィガロの結婚」カール・ベーム指揮/ベルリン・ドイツ・オペラ管(1968)
●CD16-18:モーツァルト「ドン・ジョバンニ」クリップス指揮/ウィーンフィル(1955)
●CD19-20:モーツァルト「魔笛」カール・ベーム指揮/ベルリンフィル(1964)
●CD21-22:ベートーヴェン「フィデリオ」カール・ベーム指揮/シュターツカペレ・ドレスデン(1969)
●CD23-24:ロッシーニ「アルジェのイタリア女」シルヴィオ・ヴァルヴィゾ指揮/マッジオ・ムジカーレ・フィオレンティーノ管(1963)
●CD25-26:ロッシーニ「セビリアの理髪師」ブルーノ・バルトレッティ指揮/イタリア国立歌劇場合唱団&バイエルン放送交響楽団(1960)DG
●CD27-28:ロッシーニ「チェネレントラまたは善意の勝利」アバド指揮/スコテッシュオペラ合唱団&ロンドン響(1971)DG
●CD29-30:カール・マリア・フォン・ヴェーバー「魔弾の射手」ヨッフム指揮/バイエルン放送響(1959)DG
●CD31-32:ベッリーニ「夢遊病の女」リチャード・ボニング指揮/マッジオ・ムジカーレ・フィオレンティーノ管(1962)DECCA
●CD33-35:ベッリーニ「ノルマ」リチャード・ボニング指揮/ロンドン響(1964)DECCA
●CD36-37:ドニゼッティ「愛の妙薬」ガブリエレ・フェロ指揮/マッジオ・ムジカーレ・フィオレンティーノ管(1986)DG
●CD38-39:ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」トマス・シッパーズ指揮/ロンドン響(1970)DG
●CD40-41:ヴァーグナー「さまよえるオランダ人」ドラティ指揮/ロイヤル・オペラ・ハウス管(1960)DECCA
●CD42-43:ベルリオーズ「ファウストの劫罰」イーゴリ・マルケヴィッチ指揮/ラムルー管(1959)DG
●CD44-45:ヴェルディ「リゴレット」ラファエル・クーベリック指揮/ミラノ・スカラ座管(1964)DG
●CD46-47:ヴェルディ「イル・トルヴァトーレ」トゥリオ・セラフィン指揮/ミラノ・スカラ座管(1962)DG
●CD48-49:ヴェルディ「椿姫」アントニーノ・ヴォット指揮/ミラノ・スカラ座管(1962)DG
●CD50-51:ヴェルディ「仮面舞踏会」ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮/ミラノ・スカラ座管(1960)DG
●CD52-54:グノー「ファウスト」リチャード・ボニング指揮/ロンドン響(1966)DECCA
●CD55-56:グノー「ミレイユ」エチェヴェリー指揮/パリ交響楽団(1962)ACCORD
●CD57-58:ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ(1869年版)」ヴァレリー・ゲルギエフ指揮/サンクトペテルブルク・キーロフ歌劇場管弦楽団&合唱団(1997)PHILIPS
●CD59-61:ヴァーグナー「ヴァルキューレ」エーリヒ・ラインスドルフ指揮/ロンドン響(1961)DECCA
●CD62-63:ヴェルディ「アイーダ」アバド指揮/ミラノ・スカラ座管&合唱団(1981)DG
●CD64-65:ビゼー「カルメン」トマス・シッパーズ指揮/スイス・ロマンド管(1963)DECCA
●CD66-67:チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」ゲオルグ・ショルティ指揮/ロイヤル・オペラ・ハウス管(1974)DECCA
●CD68-69:オッフェンバック「ホフマン物語」ユリウス・ルーデル指揮/ロンドン響(1972)DG
●CD70-71:レオ・ドリーブ「ラクメ」リチャード・ボニング指揮/モンテカルロ国立歌劇場管(1967)DECCA
●CD72-73:ヴェルディ「オテロ」カラヤン指揮/ウィーンフィル(1961)DECCA
●CD74:マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」トゥリオ・セラフィン指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア管(1960)DECCA
●CD75-76:カタラーニ「ラ・ワリー」ファウスト・クレヴァ指揮/モンテカルロ国立歌劇場管(1968)DECCA
●CD77:ルッジェーロ・レオンカヴァッロ「道化師」フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア管(1959)DECCA
●CD78-79:ジュール・マスネ「ウェルテル」エチェヴェリー指揮/フランス国立放送響(1964)ACCORD
●CD80-81:プッチーニ「マノン・レスコー」フランチェスコ・モリナーリ=プレデッリ指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア管(1954)DECCA
●CD82-83:ジュール・マスネ「タイス」エチェヴェリー指揮/パリ交響楽団&合唱団(1961)ACCORD
●CD84-85:プッチーニ「ラ・ボエーム」トゥリオ・セラフィン指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア管(1959)DECCA
●CD86-87:プッチーニ「トスカ」ロストロポーヴィチ指揮/フランス国立管弦楽団&合唱団(1976)DG
●CD88-89:ドビュッシー「ペリアスとメリザンド」アンセルメ指揮/スイス・ロマンド管(1964)DECCA
●CD90-91:プッチーニ「蝶々夫人」トゥリオ・セラフィン指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア管(1958)DECCA
●CD92-93:リヒャルト・シュトラウス「サロメ」カール・ベーム指揮/ハンブルグ国立歌劇場管(1970)DG
●CD94:ラヴェル「子供と魔法」ロリン・マゼール指揮/フランス国立放送響(1960)DG
●CD95-96(前半):ベルク「ヴォツェック」ドホナーニ指揮/ウィーンフィル(1979)DECCA
●CD96(後半):シェーンベルク「期待」ドホナーニ指揮/ウィーンフィル(1979)DECCA
●CD97-98:プッチーニ「トゥーランドット」アルベルト・エレーデ指揮/ローマ・サンタ・チェチーリア管(1955)DECCA
●CD99-100:フランコ・アルファーノ「シラノ・ド・ベルジュラック」マルコ・グイダリーニ指揮/モンペリエ国立歌劇場管(2003)DG
以上です。
いやー、すごい量だね。
けっこう有名な演奏家の録音が入ってるんだよね。
フランスのオーケストラの名前は、
時代によって変わってたりして、よくわからなくて、
一部間違っているかもしれないのでご注意を。
レーベル名は、途中から気がついてメモしたんだけど、
最初のほうはメモしてなかったんだ。ごめんよ。
面白かったのは…
これだけ大量にオペラを聴いたのは、
今回が初めて。
さすがオペラの本場、イタリア。
とくに、プッチーニの音楽の魅力には
あらがいがたいものがあるね。
「蝶々夫人」なんて、最初から最後まで
音楽のあまりの充実ぶりに感動しちゃった。
あとは、「カルメン」や「ボリス・ゴドゥノフ」あたりが
面白く聴けました。
(台本とかわかんないので、純粋に音楽として)
機会があれば、たまにはオペラを
劇場で見るのもいいかも、なんて思った次第。
このボックスセットはたぶんオトクなので、
ぜひ在庫のあるうちに買うといいよ!
ただもちろん、こんな巨大な
ボックスセットを聴いてても、
きっと女の子にはもてないね。