ティルソン・トーマスの春の祭典にしびれる。

putchees2011-07-31


今回のCD

ストラヴィンスキーバレエ音楽春の祭典」/「火の鳥」(抜粋)
(サンフランシスコ響/ティルソン・トーマス)(キーピング・スコア・シリーズ)
STRAVINSKY, I.: Rite of Spring/ Firebird Suite (Keeping Score)
(San Francisco Symphony, Michael Tilson Thomas)
(合衆国・SFS media)

http://ml.naxos.jp/album/82193600322

春の祭典」は人工楽園


少し前に聴いたアルバム。


マイケル・ティルソン・トーマス(MTT)と、
サンフランシスコ響(SFS)によるストラヴィンスキー


MTTは、SFSをもう15年以上率いている。


このアルバムは、SFS自身が出しているシリーズだ。


マーラーの全集を聴いて、結構よかったので、
ほかのものも聴いてみたわけ。


で、このアルバム。


春の祭典」がすばらしい。


明晰そのもの。


一点の曇りもなく、
まるで機械仕掛のようにガッタンゴットン動いていく。


明晰な「春の祭典」というとブーレーズだけど、
個人的にはこっちのほうがだんぜんいいと思ったね。


フィナーレとか、思わずうなってしまった。


片山杜秀さんが、この曲のことを
「土俗的でドロドロした音楽というのは見せかけで、実際は人工楽園だろう」
みたいなことを書いていたけど、
まさにそれを実感する演奏。


いちど、ぜひ聴いてみていただきたいです。


ただもちろん、こんな曲を聴いていても、
女の子には絶対にもてません。
(しかもこんな即物的な演奏じゃね)