ピアノ版の「チューブラー・ベルズ」を聴いてみた

putchees2008-06-22


チープな現代音楽だぜ!


オランダ、ブリリアントクラシックレーベル
新譜で、マイク・オールドフィールドMike Oldfield
チューブラー・ベルズTubular Bells」が出ましたよ。
(BRL8812)


よく知らないで買ったんだけど、
はて?たしかもともとの「チューブラー・ベルズ」(1973)は、
マイク・オールドフィールド多重録音で作ったアルバムのはず。


今回リリースされたのは、
どうやらその73年版の「チューブラー・ベルズ」を
楽譜に起こして再現できるようにしたものらしい。


収録されているのは、
ピアノ2台とシンセ2台によるものと、
ピアノ4台による演奏。


25分の同じ曲が、
2つの違う編成で収録されているってわけ。


ぼくは、もとの「チューブラー・ベルズ」は
聴いたことなかったんだけど、
このCDを聴いて、「ああ、これか」とすぐわかりましたよ。


サントラとして使われた映画エクソシストは見てないけど、
テレビのいろんな場面のBGMで、耳タコになるほど繰り返し聴いてるよ。
(とくに冒頭部分は)


聴いていると、
恥ずかしくなるくらいチープなメロディですよ。


これは、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」あたりを
聴いていて感じる気恥ずかしさに似てるな。


音はミニマルぽいのかな?
そういや、フィリップ・グラスの曲もこんなんだな。


ああ、甘ったるくて安っぽい音楽じゃ。


とくに、最初に収録されてる、シンセ2台が入ってるほうは、
あまりに古くさくて、ちょっとやめてよ、といいたくなる感じ。


後半に収録の、ピアノ4台版のほうが、
ずっとましですよ。


まあ、ミニマルピアノ曲として聴けば、
BGMにはいいかもしれないね。


これ、演奏してるのは
イェローン・ファン・フェーンJeroen Van Veen率いる
ピアノ・アンサンブル。


前に紹介した、シメオン・テン・ホルトのミニマルピアノ作品集と
同じプレイヤーたちです。


こんなキワモノの「現代音楽」アルバムをわずか660円で
出してくれるとはすばらしい。


ぜひ、この調子でブリリアントクラシックレーベルから、
がんがん新作を出してもらいたい。


もっとも、こんな古くさい音楽を聴いていても、
女の子にはもてないよねぇ。