クラシック

【番外編】ウィーンでベートーヴェンを聴いてみた

お正月に、ウィーンで オーケストラを聴いてきました。 といっても、 ウィーンフィルWiener Philharmonikerの ニューイヤーコンサートではありません。 ウィーン交響楽団Wiener Symphonikerのほうです。 プログラムは、 ベートーヴェンの交響曲6番(田園)と…

シメオン・テン・ホルトのピアノ曲はイイ!!

知られざる名曲 オランダの作曲家、 シメオン・テン・ホルト(1923-)の 作品集を聴いております。 11枚組のCDボックスです。 廉価盤専門・ブリリアントクラシックからのリリースで、 4000円くらいでした。 一枚あたり400円弱。 現代音楽のCDは高価でなかな…

三味線界の新星・野澤徹也を聴く!

コンテンポラリーな三味線 昨年12月の話ですが、三味線を聴いてきました。 といっても、古くさい音楽ではありません。 21世紀の、三味線のための現代曲です。 以前ご紹介したイケメン三味線奏者のソロライブです*1。 なかなか面白かったのでご紹介します。 …

山田耕筰の野心作「長唄交響曲 鶴亀」を聴け!!

ついにCD発売! 昨年、このレビューでご紹介した曲が、 CDになって発売されました。 全国のCD店で絶賛発売中です。 音楽ファンのみなさん、ぜひお聴きください。 今回はCD紹介です 【今回のCD】 「日本作曲家選輯:山田耕筰2」 (香港・ナクソス8.557971J)…

矢代秋雄のピアノ協奏曲を聴いてきた!

日本の名曲 今回は、クラシック(現代)音楽です。 日本人が作った、 名曲中の名曲をご紹介します。 女の子にはきっともてないけど、 とにかくスリリングなオーケストラ曲です。 興味の湧いた方は、ぜひ下までお読みください。 今回はコンサート報告です 【…

珠玉の小品。スカルラッティのハープシコード曲を聴こう!

バロック音楽をご紹介 きょうは18世紀の作曲家の作品をご紹介します。 ぼくが、クラシックらしいクラシックの曲を ご紹介するのは異例です。 もっとも、あまり有名な作曲家の作品ではありません。 地味ですが、心にしみる名曲です。 このサイトで取り上げる…

オーストラリア産の痛快なオーケストラ曲を聴け!

クラシックは退屈だ! クラシック音楽というのは、 どうも堅苦っしくていけません。 小中学校の音楽の時間に、 モーツァルトやらベートーヴェンやらを ムリヤリ聴かされたのが、 トラウマになっている人は多いのではないでしょうか。 お勉強で聞かされる音楽…

重低音で腰を抜かせ!伊福部昭の日本組曲を聴け!!

クラシックは欧米のもの? クラシックは退屈だと思う人、手を挙げて! クラシックは欧米のものだと思う人、手を挙げて! きょうは、いま手を挙げたあなたに 聴いてもらいたい曲をご紹介します。 巨匠死す 作曲家・伊福部昭(いふくべ・あきら)が 亡くなって…

世界史上最大のヒットソング「素敵なあなた」を聴け!(後編)

前編よりつづき 第二次世界大戦の直前に、 全世界で大ヒットしたポップソング 「素敵なあなた」について書いています。 興味のある方は前編からお読みください →id:putchees:20060807 イディッシュ語とは? さて、もうひとつ歴史の勉強をしておきましょう。 …

世界史上最大のヒットソング「素敵なあなた」を聴け!(前編)

ナチスドイツのヒット曲 1938年、ナチスNazis政権下のドイツで、 あるポップソングが爆発的に流行しました。 きっかけはラジオ放送でした。 その歌は南ドイツ語Bayerischで歌われていました。 哀愁のこもったマイナーキーで、覚えやすく、 誰もが口ずさみた…

バルトークの弦楽四重奏曲に戦慄せよ!

超もてない超有名曲 きょうは、クラシックの 超有名曲をご紹介します。 超有名曲のくせに、 女の子にまったくもてない音楽です。 よかったら下までお読みください。 今回はCD紹介です 【今回のCD】 バルトーク:弦楽四重奏曲全集 Bartok: The 6 String Quart…

これぞ男の音楽!ヒンデミットの独奏ソナタ全集を聴け!!

20世紀のもてない巨匠 前回に引き続き、 ドイツのもてない巨匠・ヒンデミット Paul Hindemith(1895-1963)の 曲をご紹介します。 ヒンデミットこそ、 20世紀前半の音楽界でも指折りの 「女にもてない作曲家」なのです。 前回はオーケストラ曲でしたが、 今…

カミソリの切れ味・ヒンデミットのクールなオーケストラ曲を聴け!

もてない巨匠 今回も、もてないクラシック音楽をご紹介します。 20世紀前半の巨匠のひとりでありながら、 おそらくもっとも人気がなく、 女性から無視される作曲家のひとりです。 その名も、パウル・ヒンデミット Paul Hindemith(1895-1963) クラシック好き…

これぞ大人の味!エルガーの渋いヴァイオリン協奏曲を聴け!

英国でもっとも有名な作曲家!? イギリス最大の作曲家とは誰でしょうか? そりゃもちろん、 レノン=マッカートニー Lennon and McCartneyに決まってます。 が、クラシックの世界では、 エドワード・エルガーEdward Elgar(1857-1934) ということに決まって…

メシアンの超恐いピアノ曲を聴いてみろ!

最強の「もてないピアノ曲」! きょうはクラシックの 「もてないピアノ曲」をご紹介します。 少し前に紹介したショスタコーヴィチの 「24の前奏曲とフーガ」と双璧をなす、 20世紀最強の「もてないピアノ」の大作です。 メシアンという作曲家による、その名…

吉松隆の筝曲で、日本の伝統の深みに触れよう!

日本人なら筝や尺八を聴こう!? ぼくたちは西洋音楽に囲まれて日々過ごしています。 しかし、せっかく日本に生まれたのですから、 たまにはこの国の伝統楽器でも聴いてみましょう。 もしもあなたが音楽好きなら、 自分のふるさとに根ざした音楽を聴かないで死…

孤独なヴィオラ・ダ・ガンバ独奏曲を味わえ!

渋いクラシックBGMその3 クラシックの「もてないBGM」を ご紹介するシリーズ、その3です。 今回は古楽のCDです。 古楽early musicとは、 バロックより昔のヨーロッパ音楽です。 要するに古くさい音楽です。 たいへんマイナーなジャンルです。 しかも、今回…

ショスタコーヴィチの渋すぎるピアノ曲を聴け!

渋いクラシックのBGMその2 今回も、BGMになりそうな クラシック音楽のCDをご紹介します。 今回は、ショスタコーヴィチのピアノ独奏曲です。 今年は、ショスタコヴィッチ生誕100年だそうですが、 彼の音楽こそ、もてない音楽の代表格です。 「20世紀最大の女…

ぜいたくなBGMに南米のギター独奏曲をどうぞ!

渋いクラシックのBGM 今回から3回ほど、BGMとして楽しめる クラシックのCDをご紹介します。 もちろん、女の子にもてるような音楽ではありません。 男ひとりの夜にふさわしいような音楽です。 じんわりと心に沁みる、もてないBGMをどうぞ。 今回はCD紹介です…

これぞ珍曲・英国製チューバ協奏曲にしびれる!

ヘンテコクラシック音楽の名盤誕生! クラシック界の冒険野郎・ ナクソスレーベルの新譜を 買ってきました。 20世紀のイギリスで生まれた、 4つのチューバ協奏曲を収めたCDです。 チューバ協奏曲だって? そんなの、この世にあるの? そんなの、誰が作った…

幻の作曲家・大澤壽人の傑作を聴く!

忘れられた大作曲家 大澤壽人(おおざわ・ひさと1907-1949) という作曲家のオーケストラ曲が 聴けるコンサートに出かけてきました。 (大澤壽人) 戦前の欧州で活躍し、 東洋人としては異例なほどの賞賛を受けた 作曲家でした。 ところが、 日本ではまったく…

徳川の末裔・松平頼則のピアノ協奏曲に酔う!

珍しい日本人オーケストラ曲の演奏会! きょうは東京フィルハーモニー交響楽団の 演奏会に出かけてきました。 日本人作曲家の珍しい曲が たくさん聴けるプログラムだからです。 ところが、いささか中途半端なコンサートでした。 とても楽しみにしていたので…

瀬戸内寂聴&三木稔のオペラ「愛怨」は大娯楽作なのだ!(後編)

前編よりつづき 小説家の瀬戸内寂聴と 作曲家の三木稔が組んだ、 新作オペラ「愛怨」の 世界初演レポートを書いています。 テレビや新聞で少しは話題になったので、 ご存じの方も多いでしょう。 韓流ドラマ顔負けの、べたべたのメロドラマです。 なかなか痛…

瀬戸内寂聴&三木稔のオペラ「愛怨」は大娯楽作なのだ!(前編)

オペラ初体験 きょうは柄にもなく、 オペラを見てきました。 といっても、「トゥーランドット」や「アイーダ」といった、 大時代なオペラではありません。 そういうのは、ハイソで上流な奥様方の 娯楽だろうと思っています。 ぼくには、オペラ界三大テノール…

新日本フィルの「火刑台のジャンヌ・ダルク」を聴く!

日本人の奇妙な結婚式 いつも奇妙に思うのが、 クリスチャンでもないのに、キリスト教式の 結婚式を挙げる人たちです。 神に永遠の愛を誓います…って、 それ、どこの神やねん!と、 ツッコマないではいられません。 だいたい、この教会は カソリックなのか?…

芥川也寸志の「エローラ交響曲」に酔いしれる!!(後編)

前編よりつづき 東京シティフィルの定期演奏会のレポートを書いています。 作曲家・芥川也寸志の代表作「エローラ交響曲」が、 今回の目玉でした。 その曲を中心に、ひとつひとつの曲をご紹介しています。 興味を持った方は、前編からお読みください →id:put…

芥川也寸志の「エローラ交響曲」に酔いしれる!!(前編)

絶望的にもてない音楽! 今回もクラシック(現代音楽)の コンサートをレポートします。 今回のコンサートでは、 日本人作曲家の作品が演奏されました。 またしても、絶望的に女の子にもてない音楽です。 ぼくはどうして、こんな音楽ばかり聴いているのでし…

鬼才・芥川也寸志のやくざなチェロ協奏曲に酔う!(その3)

その2よりつづき 東京都交響楽団の定期演奏会のレポートをお送りしています。 全3回の、今回が完結編です。 芥川龍之介の三男で、 伊福部昭の一番弟子だった作曲家・ 芥川也寸志(あくたがわ・やすし)のオーケストラ曲を ご紹介しています。 クラシックが…

鬼才・芥川也寸志のやくざなチェロ協奏曲に酔う!(その2)

その1よりつづき 東京都交響楽団の定期演奏会のレポートを 書いています。 芥川龍之介の三男で、 伊福部昭の一番弟子だった作曲家・ 芥川也寸志(あくたがわ・やすし)の モーレツにかっちょいいオーケストラ曲が演奏されたのです。 (芥川也寸志) クラシ…

鬼才・芥川也寸志のやくざなチェロ協奏曲に酔う!(その1)

クラシック嫌いのためのレビュー 今回はクラシック(現代音楽)の コンサートレポートです。 クラシックというと、 選ばれた人が聴く音楽という イメージがあるようです。 金持ちとか、インテリとか。 しかし、実際にはそんなことはありません。 なにしろぼ…